アップデートテクノロジーは3月16日,同社が販売するWindowsパッチ社内配布ツール「アップデートエキスパート」のユーザーに対して,ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」の起動を禁止するツール「ウィニーストッパー Ver.1」を無償提供すると発表した。ツールの配布は3月23日に開始する。

 ウィニーストッパーの特徴は,Active Directoryを導入していない環境でも利用できること。Windows 2000/XP環境であれば,Winnyに限らず特定プログラムの実行禁止は,Active Directoryとグループ・ポリシーを組み合わせることで容易に実現できる。ウィニーストッパーを使えば,Active Directoryを導入していない環境でもWinnyの起動を阻止できる。

 Active Directoryを使わずに運用できる点は,同社のアップデートエキスパートと同じ。パッチ配布ソフトに関しては,マイクロソフトが「Windows Server Update Services(WSUS)」というツールを無償提供しているが,WSUSはActive Directoryの導入が前提。アップデートエキスパートはActive Directoryを導入していない環境でも利用できる。このためウィニーストッパーは,アップデートエキスパートと同じく,Active Directoryを導入していない企業に向いたツールであるといえるだろう。将来的には,アップデートエキスパートを使って,ウィニーストッパーを配布できるようにする予定だ。

 なおアップデートテクノロジーでは,ウィニーストッパーの30日評価版も3月23日に公開する。単品での販売については,現在検討中であるとしている。