サン・マイクロシステムズは2006年3月15日、無線ICタグ(RFID)システムを開発/運用するための基盤ミドルウエア新版「Sun Java System RFID Software 3.0」を3月下旬に出荷すると発表した。新版では、Webサービスに対応するなど機能を強化した。価格は1リーダー当たり19万4000円(税抜き)。

 新版の機能強化は大きく4つ。(1)Webサービス開発/実行環境を装備、(2)ドイツSAP製のRFID連携ミドルウエア「Auto-ID Infrastructure」と情報をやり取りできるようになったため、RFIDリーダーとmySAP Business Suiteの連携が可能、(3)組み込み向けのJava仕様であるJava Micro Edition(Java ME)を搭載したRFIDリーダーなど、利用できるデバイス数を増加、(4)稼働OSとして従来のSolarisとRed Hat Linuxに加えて、Windows Server 2003を追加----である。

 今後サンは、サン本社に設置したRFIDシステムの検証センター「Sun RFID Design Center」でのベンチマークや、導入コンサルティング・サービスを提供していくという。