【詳報レポート】PlayStation 3は「4次元世界」を目指す---SCEの久多良木氏
「3次元CGに時間の概念を加えた「4次元世界」を実現する」 最後に久多良木氏は,PS3でどのようなゲームが実現可能になるか,やや抽象的な話をした(図11)。久多良木氏はまず,最近インターネットで人気の「Google Maps」の限界について触れた。「Google Mapsは非常によくできたサービスで,衛星写真を拡大していくと,ソニー米国本社のビルの前に止まっているタクシーまで視認できる。しかし,ここで私たちは,このタクシーが『動いていない』ことに気付く。これは,Google Mapsがライブではないからだ」と語った。 久多良木氏によれば,PS3が目指すのは,コンピュータ上でユーザーが体験できる世界を「ライブにすること」(久多良木氏)だ。例として挙げたのが,2005年の「E3」(コンピュータ展示会)で公開した,ロンドンのピカデリー・サーカスの様子を3次元CGで表現したデモである(図12)。このデモでは,登場するクルマやデモがリアル・タイムの演算に基づいて動いている。3次元CGがリアル・タイムで動く世界のことを久多良木氏は「3次元に時間を追加した4次元世界」と述べる。こういった4次元世界が,PS3だと実現可能になるというのだ(図13)。 もっとも,PS3の機能を使いこなすようなゲームを開発するためには,これまでよりも高額なゲーム開発費が必要になると言われている。この件に関して久多良木氏は「PS3用のゲーム開発ツールの価格は,PS2用の開発ツールの当初の価格とほぼ同じになるだろう」とゲーム・メーカーに対して述べた。 |