ネットエージェントは3月15日、ファイル交換ソフトのWinnyを介して広まるウイルス「Antinny」を検出するソフトウエアの無償提供を開始した。同社のWebサイトからダウンロードできる。

 ソフトウエアの名前は「Antinny発覚」。過去にWinnyのウイルスに感染した形跡があるか、ウイルスらしきファイルをアップロードしていないか、の2点を調べることができる。ウイルスを取り除く機能は持たないため、感染が発覚した場合はウイルス対策ソフトで駆除する必要がある。ただ、業務関連のファイルなどが含まれているパソコンの場合は、ウイルススキャンを実行せずに、速やかにシステム部門などに報告した方がよい。ウイルススキャンによって各ファイルへの最終アクセス日時が変更されてしまい、流出が起こった時期の特定が難しくなるためだ。

 同社は2005年12月から、Winnyによる情報流出被害を調査するサービスを提供している。同社によれば、Winnyを通じて流通しているファイルの1~2%にウイルスが含まれているという。Winnyを使っているユーザーならだれでもAntinny感染の危険があると注意を呼びかけている。