マイクロソフトと日本データ通信協会(テレコムアイザックジャパン)は3月15日、ファイル交換ソフト「Winny」に関するセキュリティ情報を公開するWebページを公開した。Winnyを通じて広まる「Antinny」などのウイルス被害が相次いでいる現状を受け、ユーザーへの注意を呼びかけるのが目的だ。同日には内閣官房情報セキュリティセンターからも同様の情報が出されており、Winnyの利用を警告する動きが各所から相次いでいる(関連記事)。

 マイクロソフトが公開したのは、Winnyの解説ページ。Winnyの動作の仕組みや対策方法などを、イラストを交えて説明している。さらに、Antinnyを含む悪意あるソフトウエアを削除するためのツールもアップデートした。同社のWebサイトから無償で利用できる。

 テレコムアイザックジャパンも、Winnyへの対策を強化。同協会はこれまで、ISP各社やマイクロソフト、トレンドマイクロなどと協力し、Antinny感染者に警告を発したり、駆除ツールを充実させるなどの取り組みをしてきた。今回は、ISPから連絡を受けたAntinny感染者が確実に対処できるよう、対策を解説するWebページ(体験版はこちら)を開設。またISP各社が、感染者の対策状況を容易に確認できるWebページも用意した。