ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の久多良木健氏は3月15日,「PlayStation Business Briefing 2006 March」で次世代ゲーム機「PlayStation 3」の機能などについて明らかにした。久多良木氏は「ネットなどではBlu-rayの再生に対応できないなどと言われることがあるが,PlayStation 3は,フルHD(1080p)や最新のHDMIに対応した最先端のBlu-rayプレイヤになる」と強調した。

 久多良木氏が明らかにしたPlayStation 3の機能は7つ。(1)PlayStation 2との完全な互換性,(2)完全なBlu-rayサポート,(3)フルHD再生サポート,(4)最新のHDMI規格のサポート,(5)ブロードバンド・ネットワーク接続機能,(6)無線ネットワーク接続,(7)ハードディスク・ドライブ(HDD)の対応---である。なおHDDに関しては,「PlayStation 3は,HDDを搭載することが前提になっている。ゲーム・ソフトは,HDDにインストールすることを前提に作ってもらっていただきたい」(久多良木氏)という。HDDは2.5型の60Gバイトのもので,アップグレード可能である。Home Server機能を備え,OSはLinuxを採用する。

 ゲーム・タイトルのメディアに関しては「PlayStaiton 3では,BD-ROMが唯一のゲーム供給メディアになる」(久多良木氏)と述べている。BD-ROMのコピー防止機能などを評価してのことだ。そのために,PlayStation 3出荷までに,月1000万枚のBD-ROMのプレス能力を備える予定だ。また「DVDの2層と変わらないプレスコストを早期に実現する。BD-ROMのプレスが1枚10ドルなどになることはない」(同氏)と述べている。