NTTグループの公衆無線LANインフラを管理するNTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)は3月14日,ロッテリアおよびタリーズコーヒージャパンと提携し,全約900店舗への導入を目指してアクセス・ポイント(AP)を設置することを明らかにした。このAPを利用して,NTT東西地域会社やNTTコミュニケーションズ,NTTドコモが公衆無線LANサービスを提供する。

 国内の店舗数は,ロッテリアが約600店,タリーズコーヒーは約300店。フランチャイズ店舗のオーナーと調整しながら,段階的にAP設置数を増やしていく。設置状況はタリーズコーヒーがやや先行しており,2月に公衆無線LANサービスを開始済み。ロッテリアは3月15日から公衆無線LANサービスを開始する。

 公衆無線LANサービスでは,日本テレコムが日本マクドナルドと提携済み(関連記事)。NTTグループの今回の動きは,これに対抗するものとみられる。全国チェーンの店舗を持つ飲食業,小売業をいかに取り込むかが,今後の公衆無線LANサービスの競争力を左右しそうだ。