金融庁は3月10日、金融サービス利用時のセキュリティを議論するための検討会を立ち上げたと発表した。金融機関のATM(現金自動預け払い機)やインターネット・バンキング利用時の不正取引対策を検討する。

 論点に挙がっているのは、偽造や盗難されたキャッシュ・カードを使った不正引き出しを防ぐための対策や被害発生時の対応など。さらにインターネット・バンキングでは、不正行為に強いサイトの設計方法についても取り上げる。

 検討会に参加するのは、警察庁、金融情報システムセンター、全国銀行協会、全国地方銀行協会、第二地方銀行協会、全国信用金庫協会、全国信用組合中央協会、全国労働金庫協会、農林中央金庫、統合ATMスイッチングサービス利用者組織。この3月9日に、「情報セキュリティに関する検討会」として第1回会合を開催した。