左が新開発の「ST1.3」。従来品(右)より記憶容量を高めた上できょう体を小型化している
左が新開発の「ST1.3」。従来品(右)より記憶容量を高めた上できょう体を小型化している
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 米シーゲイトテクノロジーは、垂直磁気記録方式により記録密度を高めた1インチのハードディスク「ST1.3シリーズ」を2006年7~9月に発売する(発表資料)。携帯型音楽プレーヤーや携帯電話機などの民生用電子機器に向ける。

 きょう体の外形寸法は幅40×奥行き30×高さ5mm、記憶容量は12GB。長手磁気記録方式を採用した同社従来品の1インチのハードディスクと比較して「記憶容量を50%増やした上で、きょう体の外形寸法を23%小型化した」(同社)。携帯機器への実装を想定し、ハードディスクの自然落下を検知する加速度センサーをオプションで内蔵する。加速度センサー内蔵時の耐衝撃性は2000Gで、「携帯機器に適切に組み込めば、ハードディスクが1.5mの高さからコンクリートの面に落下しても壊れない」(同社)という。

 同社は2005年6月に垂直磁気記録方式を用いた2.5インチのハードディスクを発表しており(発表資料)、今回の製品はこれに次ぐもの。垂直磁気記録方式のハードディスクとしては、東芝が1.8インチの製品を商用化しており、同社が2005年5月に発売した携帯型音楽プレーヤーに採用済み(発表資料)。このほか、米日立グローバルストレージテクノロジーズなども開発を進めている。