CeBIT 2006が3月9日,ドイツ・ハノーバーで開幕。初日早々に,かねてから話題になっていた米マイクロソフトのタブレット型PC「Origami」の全容が明らかになった。
まず,3月9日の朝に米インテルでジェネラル・マネージャを務めるクリスチャン・モレール氏が基調講演に登壇。Origami改め,「Ultra-Mobile PC」(UMPC)と呼ぶ新プラットフォームを紹介。マイクロソフトと共同開発することを明らかにした。マイクロソフトのビル・ミッチェル バイスプレジデントも壇上に上がり,UMPC端末を紹介した(写真1)。
基調講演に続いて開催されたマイクロソフトのプレス・カンファレンスでは,再びミッチェル氏が登場。「今日はすごい発表をする」と会場に呼びかけ,Origamiがインテルと共同で開発するUMPCであることを明らかにした(写真2)。
UMPCの新端末は,A5サイズでタッチ・センサー式のインタフェースになっている。CPUにはインテルの「Celeron M」や「Pentium M」を採用。OSはマイクロソフトの「Windows XP」である。
通信機能としては,無線LANとBluetoothを内蔵する。「将来的には第3世代携帯電話機能が乗ることを期待している」(マイクロソフト)という。また,GPS(全地球測位システム)機能も搭載する。
PCメーカーのASUS,韓国サムスン,中国のファウンダー(Founder)が今夏にも販売を開始する予定(写真3)。価格は600~1000ドル程度の見通しだ。