コンピュータ・ウイルスの届け出先機関である情報処理推進機構(IPA)は3月9日,ウイルス対策ベンダーのシマンテック,トレンドマイクロ,マカフィーの3社と協力して,緊急時における連絡体制などを整備したことを発表した

 ウイルスによって国内のネットワークで混乱が発生した際,あるいは発生が予想される際に,情報収集や分析,情報発信などを迅速に連携しておこなえるようにすることが目的。

 緊急時の連絡以外にも,「大きな混乱をもたらす恐れのあるウイルスなどの情報共有」や「緊急時における情報提供」について連携するという。

 以前からIPAと各ベンダーは情報交換などを実施しているが,「それぞれの担当者の個人的な信頼関係に基づいていた。今回の体制整備により,あらかじめ定めた手続きに基づいて,組織として情報をやり取りできるようにした」(IPA)。

 今後は,ほかのセキュリティ・ベンダーにも同様の連携を働きかけていく予定である。

◎参考資料
セキュリティベンダとの協力による緊急時(コンピュータ・ウイルス等の発生)における情報収集,分析,対策,情報発信等の活動開始について(プレスリリース)