富士通とKDDIは2006年3月7日,無線LAN機能を搭載する携帯電話機を使った企業向けのIP電話ソリューション事業を共同展開することで合意したと発表した。具体的には,富士通が提供している無線LAN対応のIP電話用ゲートウエイ「CL5000」を使った企業向けシステムを7月から共同で販売する。導入した企業では,無線LAN対応の携帯電話機を使って社内で内線電話や外線電話を利用できるようになる。

 今回のソリューションはKDDIの携帯電話機だけでなく,既に発売されているNTTドコモの無線LAN対応携帯電話機も端末として利用できるのが特徴だ。KDDIとNTTドコモの端末が混在する環境でも内線電話システムを構築できる。外線電話の場合は,IP電話用ゲートウエイに接続できるブロードバンド(高速大容量)回線の提供事業者などが手掛けるIP電話サービスを,無線LAN対応携帯電話機で利用する形になる(3月7日発表)。