富士通とユニアデックスは3月7日,無線LAN機能を搭載した第3世代携帯電話(3G)端末「E02SA」を利用した内線電話システムでKDDIと協業するとそれぞれ発表した。

 両社はKDDIから認定を受けたパートナ企業として7月から,E02SAによる内線電話システムの販売や導入,保守を担当する。NTTドコモの無線LAN対応端末「N900iL」を使う内線電話システムで培ったノウハウを生かす。KDDIは両社に端末を供給することで,発売当初から実用的な内線電話システムを実現する狙い。その後,パートナ企業を段階的に増やしていく方針である。

 富士通は,IP-PBXの「CLシリーズ」と「IP Pathfinder」を,E02SAに対応させる予定。これにより,N900iLなど他社の無線LAN対応端末を含めたマルチベンダー環境の内線電話システムを実現する。

 一方ユニアデックスも,従来の内線電話ソリューション「AiriP ワイヤレスIP電話ソリューション」で,E02SAに対応する予定。加えて内線電話以外のさまざまな機能を追加していく。例えば端末の現在地を取得する際に,GPS(全地球測位システム)と無線LANの基地局情報を組み合わせて詳細な位置を割り出せるシステムを検討している。