図1●Intel Active Management Technology(AMT)のデモ<br>右側のPCは電源が入っていないが,左側の管理用PCから各種情報を取得できる。リモートから電源を入れたり,切ったりもできる。
図1●Intel Active Management Technology(AMT)のデモ<br>右側のPCは電源が入っていないが,左側の管理用PCから各種情報を取得できる。リモートから電源を入れたり,切ったりもできる。
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図2●管理用PCの管理画面&lt;br&gt;ブラウザ・ベースのユーザー・インターフェースに,各種情報を表示する。図はイベント・ログの表示画面。
図2●管理用PCの管理画面<br>ブラウザ・ベースのユーザー・インターフェースに,各種情報を表示する。図はイベント・ログの表示画面。
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 米Intelの開発者向け会議「IDF(Intel Developer Forum)」の開催が明日に迫った2006年3月6日,米Intelは同社が先日発表したCore Duo/Centrino Duoに最適化したアプリケーションのデモを報道機関向けに見せた。

 プロセッサにCore Duo,チップセットに945を利用したシステムでWindows Vistaを動かし,ウイルス・スキャンをしながら動画をコマ落ちせずに再生できる様子を見せた。さらに,Vistaの新しい3次元CGや半透明のウインドウを用いたユーザー・インターフェースも,945の内蔵ビデオ機能でスムースに動作するところをデモした。

 Intel Active Management Technology(AMT)のデモも行った(図1[拡大表示])。AMTに対応した2台のPCをイーサネットで接続し,片方のPC(管理者用PC)からもう一方のPC(管理対象PC)の各種情報を取得できる。プロセッサの種類,メモリー容量,ディスクの種類/容量といったハードウエア関連の情報を取得できるだけでなく,「OSがフリーズした」「USBリソースを設定した」「キーボード・コントローラを初期化した」といったイベント・ログやネットワークの設定,ユーザー・アカウントの取得,さらにリモートから電源のオン/オフなども可能である(図2[拡大表示])。AMTに対応したPCは,ネットワーク・コントローラなど最低限のシステムだけに電源を供給しており,さらに各種情報を格納するためのフラッシュ・メモリーを備えていることで,このようなリモート管理が可能である。

 例えば,管理対象PCが何らかの原因で電源が入らなくなったり,OSが起動しなくなったりした場合でも,管理者PCから不具合が起きたPCの状況をリモート管理できる。