コクヨは2006年9月をめどに,グループ企業共通のグループウエアを,ドリーム・アーツのEIP(Enterprise Information Portal)パッケージ「INSUITE Enterprise」に全面的に切り替える。
従来はIBMの「Notes/Domino」を使用してきたが,「共有情報が膨大になり,より検索性や一覧性に優れたツールが必要になった」(コクヨビジネスサービスの土山宏邦氏)。新システムでは,グループ全社,事業会社,プロジェクトといった階層別にポータル画面を設けて情報の一覧性を高めるとともに,登録されたすべての情報を対象に全文検索できるようにする。
IBMによる「Lotus Notes/Domino 5」のサポートが2005年9月に終了し,新バージョンへの移行に数億円の追加負担が必要になったことも,EIPへの切り替えのきっかけになった。
対象ユーザーは,本社と連結対象子会社を合わせたグループ17社,4200~4300人。投資額は2~3億円を見込んでいる。
新システムの開発・導入は,コクヨ・グループのシステム開発会社であるコクヨビジネスサービスが担当し,一部の業務を野村総合研究所に委託する。