イー・アクセスは,ソフトバンクがボーダフォンの買収を検討していることを受け,今日にも総務省に対して質問状を提出することを明らかにした(関連記事)。

 質問状では,新規事業者が既存事業者を買収するなど環境が変わった場合に,1.7GHz帯を割り当てる際の条件だった「新規事業者を優先する」という内容をどう解釈するのか明文化を求める。

 イー・アクセスは子会社のイー・モバイルを通じ,ソフトバンクと同じ1.7GHz帯の電波を利用して携帯電話事業への新規参入を予定している(関連記事)。ソフトバンクのボーダフォン買収が成立したうえに,1.7GHz帯も使うとなると競争上苦しい立場に立たされかねない。「あくまでも条文解釈についての質問で,ソフトバンクを名指しにはしているわけではない」(イー・アクセス広報)とするものの,ソフトバンクの方針変更に疑問を呈する姿勢だ。

 一方,もう1社の新規参入事業者であるアイピーモバイルは,「特に対応をする予定はない」(広報)とコメント。ソフトバンクがボーダフォンの買収を検討していることについても「他社のことなのでコメントできない」とするにとどまった。