富士宮信用金庫、NEC、NECソフトは3月2日、富士宮信用金庫の手形管理システムから、法人・個人1万3619人の手形決済情報が流出したと発表した。NECおよびNECソフトの協力会社の社員が、NECソフトから個人用のパソコンにデータを持ち出し、ウイルスに感染したパソコンから、ファイル交換ソフトWinnyを通じてインターネット上に流出した。

 流出した手形決済情報は、2003年10月時点の情報。法人・個人の名称、金融機関コード、支店コード、口座番号、手形金額。該当する手形の決済はすべて完了しており、流出した情報が不正に利用されたという事実は確認されていないという。流出した情報だけでは資金移動はできず、今後被害が生じる可能性は低いとしている。

 富士宮信用金庫の手形決済システムは、NECがシステムの構築を、NECソフトが保守を受託している。

 NECグループでは昨年12月27日にも、グループ会社のNECフィールディングの社員が、Winnyによって顧客情報82件を流出させ、再発防止を宣言したばかり。