日本SGIは3月2日、電子化された文書の利用者や期限を限定して、企業の内部から機密文書の漏洩を防ぐシステム構築サービスを開始する。PDFファイルに対するアクセスや操作の権限を制御するサーバー・ソフト「Adobe LiveCycle Policy Server」を利用して、文書管理システムを構築する。

 LiveCycle Policy Serverは、PDFファイルにポリシーを割り当て、ユーザーがファイルを開くときに、サーバーに接続しポリシーを満たしているか認証する。ユーザー名や時刻を電子透かしとして埋め込めることも可能である。機密文書などのPDFファイルの漏えいを防ぐ。

 日本SGIは、図面管理ソフト「M2S eZuShare」を開発する三菱マテリアルに技術支援をしており、M2S eZuShareの販売代理店となっている。M2S eZuShareにLiveCycle Policy Serverを合わせたシステム構築も手がける。

 また、画像や映像などの大容量コンテンツを一元管理する「SGI IML(Infinite Media Library)」を提供しており、「IMLと合わせてセキュリティ事業に注力する」(日本SGI)という。LiveCycle Policy Serverを使ったシステムの価格は、100ライセンスで276万円の見込み。