Firefox 2は主としてユーザー・インタフェースの改変、Firefox 3で新しいレンダリング・エンジンを導入する--。有限責任中間法人のMozilla Japanが主催した開発者向けのセミナー「Mozilla Japan 第2回セミナー」で、米モジラ社のマイク・シュレプファー副社長がFireFoxの今後の拡張計画を明らかにした。

 Firefox 2.0は2006年第3四半期に登場する予定。「2.0は主としてユーザー・インタフェースを改変する。コアの部分は1.5と変わらない。ブックマークや履歴などの管理を大きく変える予定だ」(シュレプファー副社長)。

 注目されるのは新しい描画エンジンを搭載するFirefox 3.0。2007年第1四半期を目標に開発を進めている。「多くのパソコンが搭載している最新のグラフィックス・チップの機能を生かせるようにする」(同副社長)。3次元グラフィックスの処理にハードウエアを使えるようにするほか、2次元グラフィックス機能も強化する。

 アプリケーション開発のプラットフォームとして見ると、JavaScript2の搭載は大きな変化となりそうだ。従来のJavaScriptに比べ強い型付けをするほか、外部スクリプト言語としてPythonやRubyなどを使えるようにするといった拡張を計画している。従来のJavaScriptとの互換性は維持するという。