検疫ネットワーク専用アプライアンス「SNAS 4050」
検疫ネットワーク専用アプライアンス「SNAS 4050」
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 ノーテルネットワークスは3月2日,企業内ネットワークのセキュリティ機能を強化する専用機「Secure Network Access Switch 4050」(SNAS 4050)を発表した。ネットワークに接続しようとしているパソコンのセキュリティ状態を監視でき,ウイルス感染や情報漏えいの事故を防げる。専用アプライアンスのため,同装置をネットワークにつなぐだけで利用できる。最小構成の価格は,200ユーザーのライセンスを含め296万9000円(税別)。

 SNAS 4050は,パソコンのセキュリティ・レベルを維持する「検疫ネットワーク」を構築する専用機。ネットワークにつながったパソコンに対して,ウイルス対策ソフトがインストールされているか,また稼働しているか,あらかじめ指定したファイルが存在するか--などをチェックする。すべてのチェックが正常なら,企業内LANに接続できる。ウイルス対策ソフトがインストールされていないなどの場合は,パソコンを退避用の仮想LANに接続し,インストールを促す。

 特徴は,パソコンの設定変更が不要なこと。ただし,ネットワークに接続したら,Webブラウザを起動する必要がある。立ち上げがったタイミングで,チェック用のJavaアプレットが自動的にSNAS 4050からダウンロードされる。このJavaアプレットは常時,パソコンのセキュリティ・レベルを監視しているため,ネットワーク接続中は常にWebブラウザを立ち上げておく必要がある。ユーザーが強制的にWebブラウザを終了させた場合は,退避用の仮想LANに接続を切り替える。

 出荷開始当初は,対応するLANスイッチは同社の「ERS5500シリーズ」または「ERS8300シリーズ」のみ。また,チェック可能なウイルス対策ソフトは,トレンドマイクロまたは米シマンテックの製品となる。ただし,LANスイッチとウイルス対策ソフトのいずれも他社製品にも対応する予定。