アッカ・ネットワークスは27日,無線ブロードバンドを実現するモバイルWiMAXへの本格的な取り組みを開始すると発表した。6月には独立行政法人情報通信研究機構(NICT)と共同で実証実験を開始する。総務省は昨年末に2.5GHz帯を高速無線ブロードバンド技術に割り当てることを明らかにしており,WiMAXをはじめとする技術の検討が始まったばかり(関連記事)。アッカ・ネットワークスはモバイルWiMAXで2.5GHz帯の周波数獲得を目指す。

 具体的には,個人向けと法人向けサービスの両方への適用を検討している。個人向けは,携帯型音楽プレーヤやゲーム機へのコンテンツ配信,固定と無線でシームレスに利用できるVoIPサービスなどを実現する環境の提供。法人向けは,WANへのアクセス回線用途である。このほか,アッカ・ネットワークスではM2M(machine to machine)向けでも固定と無線を融合させた幅広いソリューションを展開できると考えている。