NTT西日本のIP電話サービス「ひかり電話」で着信した電話を転送する「ボイスワープ」など一部の付加サービスで障害状態が続いている。トラブルが発生したのは2月25日の午前9時40分で,2日以上経過した27日13時現在も復旧していない。NTT西日本によると「27日の夕方を目標として,復旧作業をしているが難航している」という。

 トラブルの対象はひかり電話の個人向けサービスで,ボイスワープ,電話番号の通知を要求する「ナンバー・リクエスト」,「迷惑電話おことわりサービス」の3サービス。これらのサービスを,ユーザー側で設定変更できなくなった。例えば,ボイスワープを利用しているユーザーは転送機能をオフにできなくなっている。

 トラブルの原因は不明。「ひかり電話の各種サーバー間での同期がとれなくなっている。原因はハードウエアではなくソフトウエアの不具合と思われる。サービス復旧後に究明したい」(NTT西日本)。トラブル発生の1時間前からひかり電話の機能向上に向けたサーバー工事をしていたが,トラブルとの関係は現時点では不明だという。

 NTT西日本のひかり電話の契約数は2005年末で16万回線。ボイスワープは現在1万4000の契約がある。ユーザーからの苦情や問い合わせは26日夜9時の段階で1600件。