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 Windows Vistaが登場する前にWindowsパソコンを買おうと考えているユーザーは、少し立ち止まって考える必要が出てきた。Vistaの登場時期が年末に固まり、それにともないマイクロソフトは1月にWindows XPのサポート期間を変更。電話サポートや新しいセキュリティ更新プログラムが提供される「メインストリームフェーズ」が「Vista 登場後2年まで」となった。Windows XP Home Edition」については、2008年末でセキュリティ上の問題が修正されなくなるのだ。

 もう少し具体的に説明しよう。マイクロソフトはWindows XPのサポート期間をビジネス向けか、コンシューマー向けかで分けている。ビジネス向けの「Windows XP Professional」はメインストリームフェーズ終了後でも「延長フェーズ」のサポートが提供される。延長フェーズでは新しいセキュリティ更新プログラムが5年間は提供される。

 一方、コンシューマー向けのHomeは、Proとは異なり延長フェーズが適用されない。つまり早ければ2008年末から新しいセキュリティ更新プログラムが提供されなくなるのだ。こうなると、インターネットに接続するのは、ためらわざるをえなくなるだろう。

 マイクロソフトのサポートに対する判断がユーザーの混乱を招くのは間違いない。現在のサポート期間が変更にならない限り、ユーザーはHomeパソコンを安心して購入できない。Vistaへアップグレードすればよいという考え方もあるが、OSの変更はハードルが高い作業だ。マイクロソフトは、HomeもProと同等にするなどの改善策を早めにユーザーへ提示すべきだろう。