代表取締役社長に就任する平鍋健児氏
代表取締役社長に就任する平鍋健児氏
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 モデリング・ツールを提供する永和システムマネジメント とオブジェクト指向開発を支援する豆蔵 は2月22日,開発支援ツールを提供する合弁会社「チェンジビジョン」を共同出資して同日に設立すると発表した。代表取締役社長には平鍋健児氏(永和システムマネジメント取締役副社長,写真)が就任する。

 チェンジビジョンは,これまで永和システムが開発・販売してきた「JUDE」シリーズと,豆蔵で開発が進められているプロジェクト管理ツール「TRICHORD(トライコード)」の両製品の開発・販売事業を集約する。JUDEは業務やアイデアを可視化してモデル化するツール。TRICHORDはプロジェクトの状態を図やグラフで直感的に把握可能にするツールである。平鍋氏は,「見えなければ(問題に)気付かないし,解決できない。両ツールを同一ベンダーが提供することで,一部の製造業では既に導入されている“見える化”の概念や手法をソフトウエア開発の世界にも浸透させていきたい」と会社設立に至った経緯を語る。

 製品群のロードマップも公開した。現行バージョンのJUDEからマインドマップ機能のみを抜き出した「JUDE/Think(仮称)」を,2006年6月をめどに出荷開始する。UML2.0に対応するメジャー・バージョンアップ版の「JUDE 3.0」は,「2006年夏の出荷を目標に開発を進めている」(平鍋氏)。TRICHORDについては,2006年4~6月ごろにオープンソース版をリリース。コミュニティからのフィードバッグを反映しながら2006年秋の出荷を目指す。