ノキア・ジャパンは、従来製品より価格性能比を数倍に高めたネットワーク・セキュリティ製品「Nokia IP560」を近く発売すると発表した。IP560は、1台の装置にファイアウオールやインターネットVPN(仮想私設網)機能を実装できるネットワーク・アプライアンス「IP」シリーズの中位製品。主に中堅・大企業での利用を想定しており、参考価格は324万9000円である。

 今回の製品投入に合わせて、今年前半は、販売パートナーを支援するべく3つの販売強化策に手を打つ。(1)ソフト供給で提携するチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズと共同で、キャンペーンや顧客開拓活動を展開する、(2)最終顧客との接触機会を増やし、要望の吸い上げと製品への反映や、販促活動などに生かす、(3)運用管理機能を強化した派生製品を投入するなど、市場ニーズに合わせた製品をタイムリーに商品化する−−の3点である。

 このうち、(1)のチェック・ポイントと共同キャンペーンでは、3月末までの期間限定割引を実施。(2)では、ノキアやチェック・ポイントの担当者が、販売パートナーに付き添って顧客を訪問するなどの活動を実施する。

 IP560は、19インチラックのユニット1段というコンパクトなきょう体で、ファイアウオール機能のスループットが6Gビット/秒、VPN機能のスループットが1.9Gビット/秒という処理性能を備えた。IPシリーズの従来品に比べて処理性能は4倍以上で、ノキアでは、シスコシステムズやジュニパーネットワークスなどの競合メーカーの同クラスの製品と比較しても、3~4倍の処理性能は備えるとしている。