米PGPは米国時間2月13日から17日まで開催されている「RSA Conference 2006」において,データ暗号化/復号ソフトの新版「PGP Command Line 9.0 for IBM zSeries」および「PGP Command Line 9.0 for IBM iSeries」を発表した。「メインフレームに対応したPGP製品はこれらが初めて」(米PGPのDirector of ProductsであるStephan Somogyi氏)。

 PGP Command Lineは,主にサーバー上のデータを暗号化して転送あるいは保存するためのソフトウエア。名前の通りコマンド・ラインから操作するソフトで,バッチ処理などでの利用を想定している。PGP Command Lineが稼働するマシン同士なら,暗号化データの送受信を自動的におこなうことができる。

 PGP Command Line自体は新しい製品ではない。WindowsやUNIX(HP-UX,Solaris),Linux(Red Hat)およびMac OS Xに対応したPGP Command Line 9.0は既に販売されている。ただし,メインフレームには今まで対応していなかった。「IBMのzSeriesやiSeriesでも,PGP製品を利用したいというユーザーの声は多かった。今回の発表は,その声に応えるものだ」(Somogyi氏)。

◎参考資料
PGP Corporation Announces New Mainframe and Mid-Range Encryption Solutions for IBM Platforms(ニュースリリース)