米Microsoftは2月9日(米国時間),米FutureSoftからWebフィルタリング・ソフトウエア「DynaComm i:filter」を買い取り,「Internet Security and Acceleration(ISA) Server」の次期バージョンに組み込むと発表した。このソフトウエアを使用すると,組織でインターネットを利用する際に従業員のWeb利用を管理したり,フィルタリングしたり,レポート作成したりできるようになる。

 「DynaComm i:filter」についてMicrosoftサーバー&ツール事業部セキュリティ・アクセス・ソリューション担当副社長であるTed Kummert氏は「多彩なデータベースと包括的な管理機能に感心した」と述べる。「DynaComm i:filterを導入すると,より安全かつ生産的なWebアクセスの実現を目指す顧客の要望に,うまく応じられる。既にDynaComm i:filterは,『ISA Server 2006』のベータ版に内蔵されているが,今後さらに統合に関する開発を進め,ユーザーが簡単に使えるようにする。リリース予定はまだ先だが,ISA Serverの次期バージョンを使って,ユーザーが新たな防衛線を構築するのに役立つだろう」(同氏)

 Kummert氏は,買収対象はDynaComm i:filterだけであり,FutureSoft自体の買収はないと明言した。FutureSoftは独立した企業として存続する。