ACCESSは2月12日,携帯電話など組み込みシステム向けWebブラウザの新版「NetFront Browser v3.4」を発表した。新版の特徴はAjaxなどリッチコンテンツへの対応を強化したこと。2006年3月末から提供を開始する。

 NetFront Browser v3.4では,Webブラウザのみで再読み込みしなくとも動的な画面を作成するAjax(Asynchronous JavaScript + XML)技術をサポートした。また2005年12月にリリースされたSMIL2.1 規格,SVG Tiny 1.2などにも対応している。

 ブラウザAPIを拡張しており,これによりお気に入りのWebページをわかりやすく管理するブックマーク・サムネイル機能,Webページをパンしたりズームしたりするツール「PagePilot」を備えた。また「ブラウザ・アプリケーション,メッセージング・クライアント,RSSニュース・リーダーなど各種アプリケーションの作成が容易になった」(ACCESS)という。

 また,前バージョン同様PDFビューワーやFlashプレーヤー,ビデオ再生などのサポートが可能。

 ACCESSによれば,NetFront Browserは2005年11月末時点で世界の各メーカーの情報家電端末720機種,2億台以上に搭載されたという。