日本テレコムとソフトバンクBBは2月13日,ソフトバンクBBの法人向けブロードバンド・サービス事業を4月1日から日本テレコムに統合すると発表した。従来ソフトバンクBBブランドで提供していた法人向け通信サービスは,すべて日本テレコム・ブランドに統一する形になる。

 ソフトバンクBBが提供中の法人向けサービスには,ADSL(asymmetric digital subscriber line)やFTTH(fiber to the home),イーサネット回線を利用したインターネット接続やデータ・センター,インターネットVPN,IP電話などがある。これらすべてが日本テレコム・ブランドに変更となるが,ブランド変更後もサービス内容やサポート体制は変更しない予定だ。新サービスの名称は決定次第,日本テレコムのWebサイトなどを通じて発表する。

 営業体制も整理し,ソフトバンクBBの法人営業本部が日本テレコムのインターネット事業部と合流。ともに120~130人規模の組織だったが,統合により約250~260人規模の組織に変わる。通信インフラは,当面は現行の体制を維持する見込みだ。

 狙いは,業務の効率化とサービスの強化。「これまでも法人営業で協業してきたが,部署を一本化した方がより効率化できると判断した」(ソフトバンク広報)。

 また今回の事業再編に伴い,光ファイバを利用した法人向け通信サービスを手掛けるアイ・ピー・レボルーションを,ソフトバンクBBの100%子会社から日本テレコムの100%子会社へと移管する。