<a href="http://www.sophos.com/pressoffice/news/articles/2006/02/garrido.html" target=_blank>Spanish hacker sentenced to two years in jail for DDoS attack</a>(英Sophos)
<a href="http://www.sophos.com/pressoffice/news/articles/2006/02/garrido.html" target=_blank>Spanish hacker sentenced to two years in jail for DDoS attack</a>(英Sophos)
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 セキュリティ・ベンダーの英Sophosは現地時間2月7日,スペインでDDoS(分散サービス妨害)攻撃をおこなった人物に,禁固2年の有罪判決が下ったことを明らかにした日本語訳)。この攻撃により,およそ300万人のコンピュータ・ユーザーが,ネットに正常に接続できなくなるなどの影響を受けたという。犯人には,影響を与えた複数のISPに対して,130万ユーロ(約1億8400万円)にのぼる賠償金を支払うことも命じられた。

 有罪判決を受けたのは,スペインの26歳の男性。この人物は,スペインで人気の高いIRCチャット・サービス「Hispano」の利用規約を守らなかったために,同サービスの利用を禁止された。その腹いせに,ボット(ワーム)に感染した複数台のコンピュータ(ボットネット)を踏み台にしてDDoS攻撃を仕掛けたとされている。

 DDoS攻撃とは,第三者の多数のコンピュータに攻撃プログラム(ボット,ワーム)を仕掛け,標的とするコンピュータやネットワークに大量のパケットを同時に送信する攻撃。コンピュータやネットワークを正常に利用できないようにすることが目的(関連記事)。

 この攻撃により,一部のISPのネットワークやサービス(サーバー)などが一時的に使用不能になったと推測される。その結果,スペイン国内のユーザーの3分の1にあたる300万ユーザーが影響を受けたという。

 判決を下したスペインLa Corunaの法廷では,今回の犯人に対して,DDoS攻撃で影響を受けたISP4社に総額およそ130万ユーロの損害賠償を支払うことも命じた。

◎参考資料
Spanish hacker sentenced to two years in jail for DDoS attack(英Sophos)
DDoS(分散 DoS)攻撃でスペイン人ハッカーに禁固2年の有罪判決(ソフォス)