ミラクル・リナックスと日本ストラタステクノロジーは2月13日,MIRACLE LINUX搭載FT(Fault Tolerant)サーバー「Stratus ftServer Mシリーズ モデル30」を発売する。日本のみ提供する製品で「国内のユーザーが要求するきめ細かいサポートが可能になる」(日本ストラタステクノロジー 代表取締役社長 長井正利氏)として,DBMSや通信事業者などに販売する。

 FTサーバーは,構成要素をすべて2重化し,稼動中に交換できるようにすることで信頼性を高めたサーバー。

 ストラタスのftServerは,独自OSであるVOSを搭載したVシリーズ,Windowsを搭載したWシリーズ,Red Hat Enterprise Linuxを搭載したTシリーズがある。VシリーズはStratusの従来機種のアプリケーションを継承したいユーザー向け,WシリーズはWindowsアプリケーションを使用したいユーザー向けに販売する。

 今回発売するMシリーズは,ミラクル・リナックスが日本オラクルの子会社であり,Oracleのサポートに力を入れていることから,DBMSとして売り込む。またきめ細かいサポートを必要とする通信事業者などにも販売する。同じくLinuxを搭載するTシリーズは「Mシリーズの用途以外の市場,例えばメール・サーバーなどとして売り込む」(日本ストラタステクノロジー 執行役員 ビジネス開発本部長 本多章郎氏)。

 同社では,動作周波数3.06GHzのXeonを搭載したftServer M30を,2006年4月28日まで通常価格504万2400円の約半額229万8000円で販売するという。