英Sophosは現地時間2月3日,コンピュータ・ウイルスによって,ロシアの証券取引所が一時的に取引できない状態になっていたことを明らかにした。取引を中断したのは現地時間2月2日のこと。現在では復旧している。なお,影響を与えたウイルスの名称は明らかにされていない。

 ウイルスによって中断されたのは,モスクワに拠点を置くRTS(Russian Trading System)証券取引所の先物市場。現地時間2月2日に,メールで感染を広げるウイルスが“アウトブレイク(急速に感染を広げること)”したために,ネットワークやサーバーの負荷が増大し,取引を中止せざるおう得なくなった模様。

 現在では取引は正常におこなわれている。同社では,「ウイルスの脅威を深刻に受け止めていないビジネスには,今回の件は警鐘(a wake-up call)になったはず」として,ウイルス対策の重要性を改めて呼びかけている。

◎参考資料
Computer virus forces suspension of Russian stock exchange(英Sophos)