写真  2005年度第3四半期のグループ連結決算を説明するNTT持ち株会社の八木健取締役第四部門長
写真  2005年度第3四半期のグループ連結決算を説明するNTT持ち株会社の八木健取締役第四部門長
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 NTT持ち株会社は2月3日,2005年度第3四半期(4~12月)のグループ連結決算を発表した。売上高は7兆9155億円で,前年同期と比べ720億円の減収。営業利益は1兆171億円で,同1141億円の減益となった。通期の業績予想は変えていない。

 主な減収要因は,固定電話の基本料値下げやプッシュ回線利用料の廃止,携帯電話の値下げなど。「IP系サービスの売り上げが伸びているものの,加入電話など既存のサービスの減収を補いきれていない」(NTT持ち株会社の八木健取締役第四部門長,写真)。

 個別の事業会社は,NTT東日本とNTT西日本がいずれも減収減益。売上高はそれぞれ1兆5789億円と1兆5122億円。営業利益は,667億円と465億円。NTTコミュニケーションズは売上高が8266億円で前年同期と比べ324億円の増収。しかし営業利益は578億円で同119億円の減益だった。
 
 持ち株会社は,東西NTT合計で年間180万回線の純増を目標にしているFTTHサービス(Bフレッツ)の進捗状況についても報告。2005年度は第3四半期までで115万回線の純増を達成したという。「3月までの180万回線達成は厳しいが,視野に入る位置にいる。光ファイバ化へのトレンドは,確実に根付いている」(NTT持ち株会社の島田明 第一部門事業計画担当部長)との見通しを示した。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション