アビーム コンサルティングは2月3日、2008年3月期から適用が見込まれている日本版企業改革法(日本版SOX法)に向け、内部統制の仕組みを構築するサービスの提供でSAPジャパンと協業すると発表した。アビームが提供する内部統制の構築方法論に、SAPが提供する内部統制用ツールを加え、それを使ったサービスの顧客向けの共同提案を実施する。

 このサービスは、SAPジャパンが提供するERPパッケージ(基幹業務パッケージ)の「mySAP ERP Financials」向け。アビームは2006年4月に内部統制の構築方法論として「ABeam ICMS Solution Pack」を提供開始するが、この方法論で用いるツールの一つとしてmySAP ERP Financialsが備える内部統制管理ツール「SAP MIC(Management of Internal Controls)」を加える。SAP MICは内部統制のためのレポーティング機能を提供する。アビームは、この方法論を製造業や流通業など各業種向けに策定する。

 SAPと協業した理由について「同社のビジネスとして扱うERPパッケージはSAPが最も多いから他よりも先に決まった。他のERPパッケージ・ベンダーとも協業の話を進めている。できるだけ早く協業を決めたい」(アビームの広報)とする。