「セキュリティの警告」が表示されたら,安全が確認されない限り「キャンセル」や「実行しない」をクリックする(<a href="http://www.ipa.go.jp/security/txt/2006/02outline.html" target=_blank>IPAの発表資料</a>から引用)
「セキュリティの警告」が表示されたら,安全が確認されない限り「キャンセル」や「実行しない」をクリックする(<a href="http://www.ipa.go.jp/security/txt/2006/02outline.html" target=_blank>IPAの発表資料</a>から引用)
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 情報処理推進機構(IPA)は2月3日,パソコンの画面上に「セキュリティの警告」ダイアログが表示された場合には,「実行」や「実行する」ボタンを安易にクリックしないよう注意を呼びかけた。警告を無視して「実行する」などを押すと,ウイルスやスパイウエアなどをインストールされて被害に遭う可能性がある。

 IPAには,ワンクリック詐欺やスパイウエアに関する相談がユーザーから多数寄せられている。それらの事例を調べると,被害に遭う前には,何らかの警告ダイアログが表示されているケースが多いという。ユーザーが警告を無視して「実行する」などをクリックしているために被害に遭っているものと推測している。

 そこでIPAでは,警告ダイアログを軽視しないよう注意を呼びかけている。警告が表示された場合には,警告の対象となっているファイルの「種類」やファイルの「発行元」情報をチェックして,安全が確認された場合以外は「実行」や「実行する」をクリックしないよう強く勧めている。

「100万円当たりました!」

 併せてIPAでは,詐欺メールなどに警戒するよう呼びかけている。IPAへは,「突然送られてきた『100万円当選しました』というメールを信用して,指定されたとおりに銀行口座番号などを送ったが何の連絡もない」といった相談が寄せられているという。

 そのようなメールは個人情報を詐取するための偽メールなので,身に覚えのないメールは安易に信用せずに,「罠かもしれない」と常に疑ってかかるよう呼びかけている。

 同日,IPAでは1月中に寄せられたウイルス届け出件数を公表した。ウイルスを発見したという届け出は4499件(12月は4293件),そのうち実害があったのは6件(12月は16件)だった。また,不正アクセスに関する届け出は50件(12月は25件),そのうち何らかの被害に遭ったのは13件(12月19件)だった。

◎参考資料
コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[1月分]について
コンピュータウイルスの届出状況について[詳細](PDFファイル)
コンピュータ不正アクセスの届出状況について[詳細](PDFファイル)