アルテックエーディーエスは2006年2月1日,クライアンント・アプリケーションのデータを強制的にファイル・サーバー上に保存させることで情報漏えいを防止するソフト「Eugrid Secure Client」を出荷した。NET&COM 2006の展示ブースで概念を説明し,情報漏えい対策のために画面情報端末を導入する場合と比べてコストが安い点を強調した。開発会社はユーグリッド。

 Eugrid Secure Clientは,クライアントPC上で動作させるモジュールと,管理サーバー上で動作させるモジュールで構成する。クライアントPC上でOSや業務ソフトなどのクライアント・アプリケーションを動作させつつ,アプリケーションのデータをファイル・サーバー上に強制的に配置する。クライアントPC上にはキャッシュを含めてデータを残さないため,情報漏えい対策になる。

 クライアント・モジュールの稼働OSはWindows 2000以降。サーバー・モジュールの稼働OSはWindows 2000 Server以降。ファイル・サーバーにはCIFS(SMB)を使う。Windowsのほか,Sambaでも構わない。Eugrid Secure Clientの開発会社はユーグリッド。価格は10ユーザー時にクライアント1台当たり8万円程度,1000ユーザー時に1台当たり4万円程度。