Insecure.Orgは米国時間1月31日,オープンソースのネットワーク/ホスト調査ツール「Nmap(Network Mapper)」の最新版「Nmap 4.00」をリリースした。メジャー・バージョンアップは2年ぶり。新版では,rawソケットの動作方法が変更されたWindows XP SP2でも問題なく動作するようになった(関連記事)。

 Nmapは,リモートあるいはローカル・マシンで開いているポートなどを調べるためのツール。サーバーの設定ミスや脆弱性などを検査するために利用できる。ポート・スキャナーなどとも呼ばれる。

 同ソフトのメジャー・バージョンアップは,3.50がリリースされた2004年2月以来。しかしながら,マイナー・バージョンアップは適宜繰り返され,「バージョン 3.9999」までリリースされている。今回の4.00では,3.50以降に加えられた修正や機能追加が反映されている。Insecure.Orgでは,すべてのNmapユーザーに対して,新版にアップデートすることを勧めている。

 4.00では,rawソケットを経由させなくても調査できるようになった。このため,rawソケットをサポートしなくなったWindows XPでも利用できる。そのほか,ARPスキャニング機能や「--spoof-mac」オプションなどを追加した。3.50からの変更点については,リリース・ノートの「CHANGES」の項や,「ChangeLog」ページを参照してほしい。

 Nmapが対応しているOSは,Linux,Windows,Mac OS X,FreeBSD,Solaris,OpenBSD。「Download」ページから入手できる。

◎参考資料
Release Announcement
Download
Nmap Changelog