クライアント用の専用USBキー
クライアント用の専用USBキー
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 2月3日まで東京ビッグサイトで開催している「NET&COM2006」で、フューチャーテクノロジー研究所は、情報漏えいを防止する製品「SEQA-Z」を展示している。特徴は、USBキーとネットワーク・ボードのみで利用でき、専用のソフトウエアを導入する必要がないこと。

 SEQA-Zは、サーバー側に専用のLANボードを搭載し、クライアント側ではUSBキーを利用する。サーバーは、専用のLANボードで受け付けたすべてのデータを暗号化してからディスクに保存する。パケット単位で暗号化するため、暗号鍵を一つ入手しただけでは復号できない。クライアント側では専用のUSBキーでデータを復号化する。それぞれ専用のハードで処理するため、サーバーやパソコンの性能への影響は少ない。

 インターネットを利用して社外などからサーバーにアクセスする際にも、エンドユーザーがUSBキーをパソコンに差し込むだけで安全にデータをやり取りできることを評価し、既に兵庫県の洲本市役所や新潟県の柏崎市役所で導入が決定しているという。

 現在、専用LANボードは10Mビット/秒と100Mビット/秒に対応。今後、導入状況を見ながら、ギガビット対応を進めていく。価格は、サーバー1台とパソコン300台の場合で月額30万円。別途導入費用が必要である。