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 2月3日まで東京ビッグサイトで開催している「NET&COM2006」でシマンテックは,コンプライアンスをテーマにした製品を出展している。日本版SOX法(企業改革法)に向けた対策の一つとして,同社は「電子メール・セキュリティ/アベイラビリティ」を挙げる。同ソリューションを構成するのは,ベリタスソフトウェアのメール・アーカイブ・ソフト「VERITAS Enterprise Vault」と,シマンテックのメール・ゲートウエイ「Symantec Mail Security 8200シリーズ」を組み合わせたものだ(写真)。

 「日本ではあまり認識されていないが,メールのアーカイブは,SOX法対策で求められる,一定期間の保管目的だけでなく,証拠をいかに早く提示できるかという要望に応えるために重要となる」(ベリタスソフトウェア シマンテックコーポレーションの技術本部 システムズエンジニアの柳沼哲也氏)。米国で実際に,特定のキーワードに合致するメールを30分以内に提出しなければならなかったという事例があったという。企業が管理するすべてのメールをテープなどにバックアップしていると,目的のデータを短時間に検索するのは難しい。

 そこでSymantec Mail Securityは,まずアーカイブするメールを絞り込む。ウイルス・メールやスパム・メールまでアーカイブしてしまうのを避けるためだ。また同一の添付ファイルや送受信の記録は圧縮して保存でき,検索性能を高められる。

 ただし,日本で対象となるメール・サーバーは米マイクロソフトの「Microsoft Exchange Server」のみ。米マイクロソフトの「SharePoint Portal Server」や米IBMの「Lotus Domino」のマルチランゲージ対応を進めており,順次,日本でも展開していく予定という。