写真●東証の鈴木義伯CIO
写真●東証の鈴木義伯CIO
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 東京証券取引所は2月2日、2月1日付けでCIO(最高情報責任者)に就任した鈴木義伯氏の就任記者会見を開いた。鈴木氏は、「システムの性能増強や次世代システムの構築を通じて、世界で競争・共存できる取引所システムを作り上げていきたい」と抱負を述べた。

 鈴木氏はNTTデータのシステム関連会社である「NTTデータフォース」の出身。東証は昨年11月以降にシステム関連のトラブルが相次いだことから、情報化推進体制を改めて強化するためにCIO職の新設を決め、鈴木氏を迎え入れた。

 NTTデータ時代は、全銀システムなど主に銀行関連の大規模システム開発を手掛けてきた鈴木氏は、「これまでの実績を生かして、信頼性の高いシステムを構築していきたい。一人では無理なので、経営陣やシステム部員と協力して、東証全体で力を合わせて取り組んでいきたい」と語った。

 鈴木氏は、経営企画室IT企画室の責任者として、売買系や決済系、相場系などに分かれている東証のシステム部門全体を管轄していく。

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