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 NECは東京ビッグサイトで開催中の「NET&COM2006」会場で,内蔵電池により自ら電波を発信するRFIDタグ「アクティブタグ」を使った位置情報管理システムを参考出展した。

 このシステムは,オフィスや店舗の中で移動する人やモノの位置情報をリアルタイムで管理する機能を提供する。入館証や,ノート・パソコンなどにアクティブタグを貼り付けておき,構内に設置した複数のRFIDタグリーダーがタグ情報を読み取って,位置情報を管理端末に送信する。アクティブタグを使うことで,リーダーにカードをかざすといった手間をかけずに位置情報を管理できるのが利点。

 管理端末の画面上では,アクティブタグの現在位置をマッピングした地図が表示される。さらに内線IP電話システムと連携して,立ち入り禁止区域に誰かが入っり,持ち出し禁止のパソコンが移動した場合は,管理者に通報できる。SIP対応のゲート開閉装置などを使えば,オフィス内の入退室管理などにも応用できるという。主にオフィス資産管理のセキュリティ強化などを目的とした導入を想定しているが,「来客者を識別して,応対や通す部屋を変えたりといった受付業務にも応用できる」という。

 今後NECは,このシステムの本格販売を目指して,監視カメラとの連携など用途の拡充を図る考えである。