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 日本SGIは2月1日から、科学技術計算向けハイエンドLinuxサーバー「SGI Altix 4000シリーズ」(写真)を出荷する。Altix 4000シリーズは、同社初のブレード・サーバーだ。プロセサには、米インテルのItanium2を採用し、メモリーも60Tバイトまで拡張可能である。複数のAltix 4000シリーズを使って、最大で4096個までプロセサを接続したシステムを構築できる。前機種のAltix 3000シリーズは、プロセサを最大2048個、メモリーも24Tバイトまでしか拡張できなかった。

 Altix 4000シリーズは、プロセサとメモリーのインタフェースに毎秒6.4Gバイトでデータの転送が可能な「NUMAlinkインターコネクト」を採用。「通常のバスに比べて遙かに高速にデータをやり取りできるので、伝送遅延の少ないクラスタ・システムを構築できる」(営業企画推進本部の福本剣マネージャー)という。

 「Altix 4000シリーズはプロセサ・モジュールだけでなく3D専用のグラフィック・チップを搭載したモジュールやPCI-XなどのI/Oモジュールを追加できるので、ブレードの入れ替えるだけで、用途に合わせた選択が可能になる」(HPCコンサルティングセンターの田坂隆明チーフHPCコンサルタント)。さらに、プロセサ・モジュールはについては、今年夏に出荷が予定されているデュアル・コアのItanium2(開発コードMontecito)へ、ソケットを変更せずにアップグレード可能。

 Altix 4000は一つのシャシーに10台のブレードを格納できる。動作OSはNovell SUSE LINUX Enterprise Server 9とRedHat Enterprise Linux Advanced Server4。価格は、16個の1.6GHzのItanium2プロセサと16Gバイトのメモリーを搭載した基本構成で8209万4000円から。