マクニカネットワークスは,代表的な暗号メールであるPGPの機能をプロキシ方式で実現する「PGP Universal」を,東京ビッグサイトで開催中の「NET&COM2006」に出展している。マクニカは1月26日に日本PGPの代理店として,PGP Universalの取り扱いを開始したばかり。同社では企業ユーザーに加えて,暗号メール・システムの構築を手がけるシステム・インテグレータを顧客として期待している。

 PGPの暗号メールを利用するには通常,個々のメール・クライアントに専用のモジュールや秘密鍵をインストールする必要がある。これに対し,PGP Universalはメール・トラフィックのプロキシとして稼働し,メールの暗号化・復号や電子署名を実行する。個々のメール・クライアントにPGP用のモジュールを追加せずに済むため導入が容易で,企業内の標準暗号メールとして導入する用途に適しているという。

 PGP UniversalはLinuxベースの独自OSとともにサーバー・ソフトとして提供され,IAサーバーで稼働する。メール・サーバーとインターネット間のDMZ(非武装ゾーン)に設置して使用する。POPやIMAP,SMTPといった標準的なメール・プロトコル以外に,MicrosoftのExchange ServerやIBMのLotus Dominoなど,メーカー独自のメール・システムと組み合わせることもできる。