グレープシティは2月1日,ユーザー・インターフェース部品集などVisual Studio 2005に対応した.NET用コンポーネントの新版3製品を3月中旬に出荷開始すると発表した。いずれも.NET Framework 2.0で開発しており,スマート・タグによるプロパティの設定やドラッグ&ドロップによるデータベース・バインディングなど,Visual Studio 2005の新機能をフルに活用できるのが特徴だ。半面,.NET Framework 1.0/1.1上では動作しないため,同社は.NET Framework 1.0/1.1用の前バージョンも当分の間併売するという。

 出荷するのは,(1)InputMan for .NET 4.0J Windows Forms Edition,(2)El Tabell MultiRow 4.0J,(3)El Tabelle Sheet 4.0J——の3製品。(1)は,Windowsアプリケーションのユーザー・インターフェースを構築するための汎用コンポーネント集である。新版では,振り仮名を自動的に取得するなどの機能を備えたIME制御用コンポーネント,マス目に1文字ずつ入力させるコンポーネントなど,新たに7種類のコンポーネントを追加する。加えて,リスト・コントロールにチェック・ボックスを表示できるようにするなど,既存のコントロールも強化する。

 (2)は,同社のグリッド・コンポーネント「El Tabelle for .NET 3.0J」に付属するMultiRowSheetコントロールを強化し,単体で販売する製品。データベースの各レコードの内容を複数行にわたって表示する機能を備えており,1レコードの内容が長いデータでも横スクロールすることなくデータを閲覧/編集できる。新版では,設定可能なヘッダー/フッターの種類を増やす,ユーザー定義印刷機能を追加する,などの機能強化を施す。

 (3)は,El Tabelle for .NET 3.0JのWorkBook/Sheetコントロールを強化し,単体で販売する製品。アプリケーションに表計算機能を実装する際に利用できる。新たにExcelの文書ファイル形式(.xls)やExcel 2002/2003のXMLファイル形式の読み書きをサポートするほか,セルにコメントを付加するなどExcelが備える数多くの機能を追加する。

 各製品の価格は,いずれもパッケージ版が8万4000円,ダウンロード版が7万5600円。InputManは年間4000ライセンス,El Tabelle MultiRow/Sheetはそれぞれ年間1500ライセンスの販売を目指すという。