NECは1月31日,同社のPCサーバーExpress 5800向けのサポート・サービス「Linux拡張サポートサービス」の対象をRed Hat Enterprise Linux 4(RHEL4)に拡大した。RHEL4は約1年前の2005年2月に米国で発売されたが,NECでは「ようやく基幹システムで適用できる安定性が得られた」としてサポートを開始する。

 「Linux拡張サポートサービス」は,24時間対応や,障害時にダンプからの原因調査を行い,対応策を提示するサービス。

 NECでは「数十時間から約1週間,数十Gバイトのファイルのコピーを繰り返すなど,長時間高負荷でのテストを行ってきた」。しかし,まれに障害が発生するなどの問題が起きていいたため,基幹システムへの適用を推奨してこなかったという。米国での発売から1年弱という時間がかかったのは,ext3ファイル・システムを利用している際,高負荷状態で3日程度継続運用すると,メモリー・リークが発生し停止する場合があるという問題を完全に解決できなかったためだ。現在出荷されているRHEL4では,この問題は修正されている。

 NECでは「米国よりも厳しい日本のユーザーの要求水準に対応した」という。「Linux拡張サポートサービス」の価格は,24時間対応のコースが64万8000円からなど。

【訂正】
当初「米国での発売から1年弱という時間がかかったのは,IAサーバーではさまざまなデバイスが使用されるため,ある特定のデバイスによって組み合わせによって起きる問題などを完全に解決できなかった」としておりましたが誤りで,正しくは「ext3ファイル・システムを利用している際,高負荷状態で3日程度継続運用すると,メモリー・リークが発生し停止する場合があるという問題を完全に解決できなかった」です。お詫びして訂正いたします(2006年2月1日)。

【追記】
「現在出荷されているRHEL4では,この問題は修正されている。」を追記いたしました。(2006年2月2日)。