サイボウズは次世代Webのコンセプト「Web 2.0」に対応したインターネットサービス事業に本格的に乗り出す。その第1弾として、RSSリーダーを中心とした機能から成る「Feedpath」(URLはhttp://feedpath.jp)を開発、30日からサービスを開始した。

 Feedpathでは、Webブラウザーで利用できるRSSリーダーを提供しており、RSS対応のニュースサイトやブログから最新記事を購読することができる。記事には、内容を推測しやすくするために「タグ」と呼ばれる分類名を自由に付けることができる「ソーシャル・タギングシステム」と呼ばれる仕組みを用意。これによって、ユーザーは記事の検索や整理がしやすくなる。タグは、Feedpathのユーザー全員で共有することができる。

 サービスはすべて無料で利用可能。今後は、Feedpath上からブログに投稿できる機能を追加したり、モバイルへの対応も進めていく。また、記事検索など新たなサービスを提供する計画を立てている。

 サイボウズは、3年間でユーザー数100万人を目標にしているが、収益面の目標は立てていない。青野慶久社長は「当面は赤字覚悟で取り組む。まずはたくさんの人に使ってもらうように努め、ユーザー数が多くなれば様々なビジネスモデルが出るだろう」と話した。