東京証券取引所は1月24日、新設のCIO(最高情報責任者)に、NTTデータの子会社であるNTTデータフォース社長の鈴木義伯(すずき・よしのり)氏(57歳)をあてる人事を発表した。2月1日付で執行役員に就く。同時に経営企画室にIT企画室を設置、本格的なシステム増強などに着手する。東証は昨年、システム障害が相次いだことからCIO職の新設を決め、公募する方針を打ち出していた。

 鈴木氏は1972年に日本電信電話公社に入社、88年7月にNTTデータ通信(当時)に移り、金融システム担当部長に就任。2001年取締役金融システム事業本部第二金融システム事業部長、2004年リージョナルバンキングシステム事業本部長を経て、2005年6月にNTTデータフォースの社長に就任していた。

 NTTデータフォースはNTTデータが買収した横浜銀行のシステム子会社。現在はNTTデータの100%子会社になっている。

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