NTTドコモは1月23日,マイクロソフトのスマートフォン向けOS「Windows Mobile 5.0」搭載したFOMA端末を10月にも投入すると発表した。NTTドコモが端末でWindows Mobile 5.0を採用するのは初めて。2005年7月に発売したスマートフォン形FOMA端末「M1000」ではOSに英シンビアンの「Symbian OS」を採用していた。

 新端末は台湾HTC社と共同開発し,主に企業のモバイル業務システム向けの端末と位置付ける。端末はFOMAの通信方式である「W-CDMA」のほか,海外で標準の携帯電話方式「GSM/GPRS」や無線LANにも対応する予定。キーボードの標準的な配列である「QWERTY配列」のキーボードを搭載し,きょう体はスマートフォン型になる模様。NTTドコモは「詳細な機能は今後検討する」としている。

 Windows Mobile 5.0は,ウィルコムが2005年12月に発売したスマートフォン「W-ZERO3」が採用した。W-ZEROはPHSと無線LANのデュアル方式が利用可能で,発売直後に売切れるなど人気を博している。

(武部 健一=日経コミュニケーション