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ファイル共有プロトコル「SMB」が「バージョン2.0」に---米MSのストレージ担当者米Microsoftが2007年に出荷を予定する次期サーバーOS「Windows Longhorn Server」において,Windowsのファイル共有プロトコルである「SMB」の仕様を変更し,「SMB 2.0」とすることが明らかになった。MicrosoftのWindows Server部門Group Product ManagerであるRadhesh Balakrishnan氏(写真)が,ITproとのインタビューで同社のストレージ戦略の詳細を語った。(聞き手は中田 敦=ITpro)。 Q:Microsoftは,ストレージに関してどのようなプランを持っているのか? [Radhesh Balakrishnan氏] 現在Microsoftはストレージに関して「Universal Distributed Storage」という戦略を掲げている。 「Universal」とは,これまで高価だったストレージ装置を,より安価な存在にすることである。具体的には,業界標準のハードウエア(IAサーバー)でストレージを構築することや,高価なストレージ装置しか装備していなかった「スナップショット」のような機能をWindows Storage Serverのプラットフォームに含めてしまうことである。 ストレージの容量当たりの単価を下げる最良の方法は業界標準のハードウエアに注力することであると,Microsoftは考えている。既にWindows Storage Serverは100社以上のパートナが採用しており,2005年にはストレージの市場シェアでナンバー1になった。 またソフトウエアの面でも,ストレージ装置の低価格化に貢献したい。現在,SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)ストレージの設定などはコマンド・ラインから行うのが一般的であり,管理が非常に難しい。そのため,ストレージの管理コストがストレージ・ハードウエアのコストの10倍にも達しているのが現状である。Microsoftは,専門のトレーニングを受けていないシステム管理者であっても,使い慣れた「MMC(マイクロソフト管理コンソール)」からGUIベースでSANストレージの設定ができるようなツールを,Windows Server 2003 R2で搭載している。 このツールは「Storage Manager for SAN」という名称で,MMCからSAN内のデバイスを発見したり,SANストレージ上にボリュームを作成したり,ボリュームにアサインするハードディスクを指定したりできるようになる。 現在,大手のSANストレージ・ベンダーが,Storage Manager for SANでSANストレージを管理するためのドライバなどを開発している。Storage Manager for SANでどのようなSANストレージが管理できるか,もうすぐ発表できる予定だ。 Universal Distributed Storageの「Distributed」とは,デスクトップ・パソコンやラップトップ・パソコン,携帯電話,支店サーバーなどに分散しているデータを保護するソリューションを提供するということだ。まずはWindows Server 2003 R2で,支店サーバーのデータを保護できるよう,分散ファイル・システム(DFS)の機能を拡張している。 Q:Windows Server 2003 R2をベースにした「Windows Storage Server 2003 R2」の現状について教えてほしい。 [Balakrishnan氏] 米国では2006年4月に,Windows Storage Server 2003 R2がリリースされる予定だ。日本でのリリース・スケジュールは未定である。Windows Storage Server 2003 R2には,専用の新機能が2つほど追加される。 まずは「Single-instance Storage」という機能だ。これは,サーバー上に同じファイルが重複して存在する場合に,それを見つけ出して,1個だけ保存するようにするという機能である。ストレージの容量節約になる。 もう1つは,従来よりも効率的なインデックス・ベースの全文検索機能だ。もし,ユーザーが作成したドキュメントのファイル名を忘れたとしても,その内容をもとにファイルの検索が可能になる。 Q:ストレージ機能は「Windows Vista」や「Longhorn Server」でどう変わるのか? [Balakrishnan氏] Microsoftは,2006年にクライアントOS「Windows Vista」をリリースし,2007年には次期サーバーOS「Windows Longhorn Server」と,ストレージ専用OS「Windows Storage Server Codename Longhorn」や,ディスク・ベースのバックアップ・ソフトの次期バージョン「System Center Data Protection Manager v2」をリリースする予定だ。 Windows Vistaには,「クライアント・サイド・キャッシュ」や「オートマチック・デフラグ」といった機能が追加されるほか,標準バックアップ・ソフトが一新される予定だ。 クライアント・サイド・キャッシュについて説明しよう。これは,ユーザーがファイル・サーバー上のファイルを編集中にネットワークの接続が切れたとしても,ローカルに保存されたキャッシュを使ってファイル編集を継続できるという機能だ。ネットワーク接続が復活した時点で,クライアント上のデータとサーバー上のデータが同期される。 オートマチック・デフラグは,その名の通り自動的にディスクのデフラグを実行する機能だ。ユーザーは「いつデフラグを実行するべきか」といったことを,意識しないで済むようになる。
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