東京エレクトロンは,1月23日,ログ長期保存・分析ツール「SenSage Enterprise Security Analytics」の販売を開始した。開発元米SenSageと総代理店契約を結んでおり,情報漏洩防止や日本版SOX法などコンプライアンス(法令順守)対策製品として売り込む。ログ・データは大量に出力されるため,長期保存や分析が困難なことが多い。この製品は収集したログを高い比率で圧縮し,高速に検索できるようにするため,長期間の保存や分析が可能という。

 製品は,SenSage Scalable Log Server,SenSage Analyzerなど複数のコンポーネントで構成する。収集したログの圧縮には独自のアルゴリズムを採用しており,生のログ・データを約7分の1~約10分の1のサイズに圧縮できるという。検索ではSQLのインタフェースを持つ独自のエンジンを利用する。1秒間で200万件以上の検索が可能としている。

 Ciscoルータ,Windows,Sun Solaris,Red Hat Linuxなど180種類以上のソースから自動でログを収集して管理できる。ツールの稼働OSはRed Hat Linuxで,ライセンス価格は最小構成で1062万円(税別)。最小構成でも1日4G~10Gバイトのログを収集できる。最小構成ではネットワーク・セキュリティ監査のためのレポート機能を備えるが,ほかにオプションで米国のSOX法,HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)などの各種規制に対応したレポートを150種類強出力できる。独自にレポートのテンプレートを作成することも可能で,日本版SOX法対応などで今後パートナーと協力していきたいという。